西医体2017 レポート

 

お疲れ様です!去年スナイプリーダーをやらせて頂いていた調宗一郎です!

急遽コメディに参加したことと前入り練習もしていたため、今年の唐津での第69回西医体のレポートを書かせていただきます!

 

 3日間あった練習日ではひたすら陸風から始まった唐津でしたが、シーブリーズが入ると一気に吹き上がり、コースの優位性よりもボートスピードに重きが置かれるレガッタとなりました。マックス12m/sという近年の西医体では稀に見る強風シリーズの中、上位艇団も沈艇や艇トラブルの多いコンディションでした。

 

 その中、宮崎大学は本レースにはエース艇として470Sk有川Cr猪瀬ペア、スナイプにSk貞広、Cr藤田、岩田ペアで臨みました。

 

 初日に5レースが行われた時点で兵庫医科大学、産業医科大、宮崎大学の三つ巴の展開になり、特に産業医科大のスナイプと宮崎大学の470が全レース1位と、展開としては宮崎大学のスナイプと産業医科大の470がいかに点数を叩かないか、両クラス安定して速い兵庫医科大学がどこまで点数を縮めて行くかに絞られていきました。

 

カットレースも入り毎レース総合の順位変動が起こる中、2日目に宮崎大学のスナイプが4-4-5-5-3と高水準に点数をまとめたことにより首位に浮上。

 

この時点で2位に3点差、3位に5点差と決着は最終日にともつれました。

  

最終日はうってかわって雷雨の中、シフトの多い陸風でコースの狭い選択肢のないA海面にてレースが行われました。スタートやその中の艇団における位置どり、細かいシフトをどう取るかが順位に直結しました。

 

しかし宮大スナイプが他大学の徹底したカバーリングにより順位を落とし結果的に1点差で準優勝となりました。

 

実際に唐津を走ってみた自分としてみましても1.2日目は強風下やうねりの中でのハンドリング、ボートスピード勝負で、最終日はまた違う能力が試され、本当に難しいセーリングとなり選手はよく頑張ったと思います。

 

特に470の有川猪瀬ペアは凄まじいボートスピードを持ちフリートを支配しており、宮大を準優勝させた大エースでした。1上を回った時点でほぼ勝負は決まっており、ダウンウインドもダントツで隙が全くなかったです。

 

スナイプも経験の浅い1年目スキッパーの貞広を2年目クルーの岩田と部長の藤田がよく安定した順位を取らせたと感じました。

 

ここまで戦えたことは両クラスエース艇の頑張りの他ありません。

 

この一年見てきた学生OBとして、470は怪我が本当に多く有川はほとんど一艇で走ることばかりでした。そんな中ボートスピードを磨き上げた彼らの努力が報われて本当に嬉しく思います。

 

スナイプチームも直前に幹部の一人が辞めたことにより急遽ペア変更となり、正直6月の時点では到底前を走れるチームではありませんでした。

 

そんな中諦めず前を向き続け、努力を重ねた彼らには頭が上がりませんし、誇りに思います。

 

特に印象的なのは去年とは違い中位艇団を走ることが多く、1上回航時に悪い順位をとってしまっても、ダウンウインドや2上などで順位を上げることが多く、抜けるコース取りやジャイブのタイミング、ボートスピード以外で1つでも順位を上げようとした結果ここまで戦えたのだと思います

 

今年を見てて痛感したのが例年のボートスピードだけではなくそういった頭脳の面でも十分に戦えたということで、誇りに思っていいと思います

 

またそして優勝された兵庫医科大学さんは両クラス安定した速さを持ち、最終日も崩さず走りきっており、有川猪瀬という大エースを持ってしても総合優勝を成し遂げられない難しさも感じました。

 

しかし今年このチームで準優勝出来たことは大きく、来年こそは優勝出来ると確信しております。

 

今年はマネージャーの献身さも特筆すべきものがあり、練習の運営はもちろんレース期間中のプレーヤーの食事、体調管理などプレーヤーのサポートが素晴らしく、チームのために何かをしようと常に考えてくれていました。県のセーリング連盟の方々にも敏腕と評判になるほどでした。

また今年で医学科の藤田、有川、看護科の信田、マネージャーの長友、中塩は引退ですが、来年度は彼らがOB.OGとして後輩を指導をしてくれるはずです。

  

そして宝珠山航、岩田健太郎、猪瀬将之、貞広智瑛梨、白潟爽香率いる新チームがまた優勝杯を奪還してくれるはずだと信じています。

 

最終レース終了後のスナイプチームの、あと1点でも小さければ優勝出来たという悔しさは来年度に繋がるはずですし、浜名湖での総合優勝が期待できます。

 

最後になりましたが、改めて今年も新セイルの購入やスナイプのマスト、470のハーケン艇の購入など先輩方の御尽力あっての準優勝でした。本当に本当にありがとうございました。

 

近年の好成績はOB.OGの先生方のご厚意なくしてはありません。

 

本当に部員一同心から感謝しております

 

 

また来年こそは優勝杯を奪還しますのでこれからも宮崎大学医学部ヨット部をよろしくお願い申し上げます。