セイル広島黒木

先週の週末に広島で開催されたセイル広島に出場させていただきました。


私は今年度からスキッパーを始め、ヨットウィークへの出場はできなかったので、今回のレースが私のスキッパーとしてのはじめてのレースとなりました。

貴重なレース経験を積むことができたとても実りある遠征にはなりましたが結果は、自分の未熟さを思い知らされる厳しいものとなりました。4つのレースを終え、着艇するときには悔しさで目の前が真っ暗になっていました。非常に険しい道ですが、このようなレベルのレースでも戦っていけるように成長したいと強く思いました。


具体的な課題もいくつも見つかりました。

スタートに関してはスタート直前まで比較的よい位置で待つことができていてもラフでの加速が足りず、たちまち他艇のブランケットやホープレスに持っていかれることもありました。ラフを横流れの力ではなく加速にしていけるようにする必要があります。また、待っているポジションが怪しくなってきたときにダブルタックやS字等を使って早いうちに場所の修正を行う力も非常に大切だと感じました。これも今後の練習で培っていきたいです。
またスタートが比較的うまくできたとしても、明らかに他艇より艇速も角度も取れず、上マーク付近では後ろに数艇しかいないという状況に何度もなり、非常に悔しい思いをしました。これに関してはまだ荒削りな走りしかできておらず、細かいブローで加速できず横流れしたり、細かな振れへの対応が甘く減速したり、それによって角度もとれなくなったりと、根本的な走らせ方がまだまだであると痛感しました。さらに、リーチのトリムやブームのセンタリングなども甘く、ひとつひとつをもう一度見つめ直さなければ速くならないと危機感を覚えました。タックに関しても二人ともロールタックの動きにもむらがあり、トラッピーズタックも決まらない状況でした。早急に動作の精度も高めます。

下りでは最近大堂津で回航練習も多めに行っていたのでイメージをもってコースを引くことはできましたが、まだ細かな風の振れやブローをしっかりと利用できたかというとまだまだだと感じました。また下マークへのアプローチでロスをして差を広げられたこともありました。さらに下マーク回航は遅れてでもできるだけ内側を回らないとその後大きなロスをしてしまうということも、1下回航後に広大医学部艇に抜かれたり、フィニッシュ直前に後ろから来た艇に抜かれたりという苦い思い出として体験しました。


他にもたくさんの反省がありました。どこが速い大学と比べて足りていないかを知ることができ、今後の練習の目標とするイメージができたのでこのイメージや悔しさを忘れないよう今後の練習に打ち込みたいです。
次に目標としていくレースは6月下旬の県民スポーツ祭になります。逆算し、ここまでに何をどのように伸ばすかということを具体的に計画して練習していきたいと思います。