ヨットウィーク田中

5月3日から5日までの3日間のレース日程で、福岡市小戸ヨットハーバーで西日本インカレ(ヨットウィーク)が開催されました。

大会には服部先生・服部先生が遠路はるばるハーバーに応援に来てくださいました。先生方、お忙しい中足をお運びいただき本当にありがとうございました。


さて、西日本ヨットウィークに出場して、結果は惨敗そのものでした。

ハイレベルなトップ艇団と一緒に走ることはできず、実際レース中に彼らから学べることはあまりありませんでした。

それでも、出場選手一同にとって得るものは数多くありました。

まずはレース初日の出艇前、全日本インカレ常連校のミーティングにおける部歌斉唱や息の合った号令など、迫力のある雰囲気に圧倒されました。レース前に自分たちでモチベーションを上げる姿勢は私たちも見習いたいと思いました。

また、他校の艇を見ると各艇ペアごとの工夫がこらされたシステムになっており、自分ももっと艇にこだわりを持って改良を加えようと思いました。

上位校はシモにルームがなくても一瞬でトップスピードまで加速する技術を持っており、スタート後数秒ですぐにブランケットに被せられてしまいました。毎回両側に違う艇が位置取り、風速や塩の流れもレースごとに変わるスタートですが、彼らは毎レースで安定感を見せていました。どの風速でも、フレッシュな風を受けられる位置でジャストでトップスピードに乗ってスタートを切ることができるように練習に取り組んで行こうと思いました。
また、上マークから下マークまでの距離が2kmという長いコースで連日レースをして感じたことは、コースが長いと艇速やコース取りの差が結果に大きく表れるというのと、毎レース同じパフォーマンスを維持するだけの体力が不足しているということです。

上位艇がそのときタックした理由を考えることは、より自分のコース取りを見つめ直すことにつながりました。しかし、なぜそのポイントでタックしたのかが分からないシーンも数多くあり、自分はまだまだ頭を使っていないのだと痛感しました。知識不足やイメトレ不足を平日時間を見つけて補い、それを土日のコース練習中により意識してコース取りに反映させ、毎レース反省をしたいと思います。

また、他大学はレース間にもマストに登ってチューニングを変えており、艇速の向上のためにはまだまだできることが多いと実感しました。

個人的な反省点としては、コース取りの他に、レース中の動作の精度があります。レース中は普段の練習よりも落ち着きがなく、毎回の動作のタイミングが違って艇を減速させてしまうことが多くありました。

もっと動作練習で動きを体に覚えさせ、その風での動作を毎回安定して同じように行えるように練習に取り組んで行こうと思いました。

それが例えば急にタックしなければならなくなったシーンでも同じように行えるようにならなくてはなりません。

宮崎大学医学部ヨット部として、西医体に向けてまだまだしなければならない事は数え切れないほどあるのだと再確認し、毎回の練習がただ消化するだけのものにならないように気を引き締める良い中間地点になりました。

負けレースを負けレースということで終わらせないように、今回の反省点を生かしてこれからも頑張ります。