救助船・エルシードの故障

470リーダー小林の総括にもありました通り、宮崎大学医学部ヨット部の救助船・エルシードがエンジン不調のため現在使用できない状況にあります。ここまでの経過に関して現時点での報告をさせていただきます。


長年の使用のため冷却系に問題があるとのことで、頻繁にエンジンがオーバーヒートするようになりました。その度にエンジンを止めてしばらく待っては再度かける、という対応を取っていたのですが、ついにはエンジンから煙が出たり爆発音が出たりするようになり、宮崎大学本学ヨット部所有の救助船・シーライフにて曳航して着岸する形となりました。


エルシードが使用不可となった日の練習では予報を上回る強風下での練習となり、沈艇が続出しました。

シーライフはスナイプの対応に追われ、エルシードが470の様子を見ていたのですが、470一艇が流され座礁しかける事態となりました。エルシードはエンジンから煙が出続ける状態で470沈艇を座礁の危険のないエリアまでなんとか曳航しましたが、エンジンを冷却しつつ徐々に進むことしかできなかったためにここで時間がかかってしまいました。

 

その間に艇体内には大量の海水が侵入しており、数人がかりでの沈起こしを試みましたがなかなか復帰せず、その間にも艇がどんどん沈んでいくという最悪の事態に陥りました。

艇体のほとんどが水面下に沈み、艇体放棄も検討しなければならない状態でしたが、偶然大堂津にいらっしゃった宮崎県セーリング連盟の樋口さんに支援を仰いで間一髪大事は免れました。


現在エルシードが使用できず、安全管理上宮崎大学ヨット部は活動を続けるのが非常に難しい状況です。

エンジンのどの部分に問題があるのかは宮下船舶さんに早急な原因解明を依頼しております。


宮下船舶さんのお話では、おそらく冷却系のシステムを変更する工事をすれば使えるようになるだろうが、もしかしたらエンジン載せ替えをしなければならないかもしれないとのことでした。

冷却系のみに問題があるのであれば工賃は15万円ほどですが、エンジンの載せ替えの場合はおよそ300万円との見積もりでした。


まずは宮下船舶さんに詳しく検査していただいて原因を解明し、大学の学務課に修理費用を負担していただくよう依頼しようと考えております。

 

 

3月の中旬からは春合宿が始まり、その後は西医体に向けて前期の本格的な練習が始まります。それまでには間に合うよう、急ぎ足で対応を進めて参ります。


検査結果や学務課との交渉に進展があればブログの方で報告させていただきますので、ご覧いただければ幸いです。